部長 海地陽子
広島総合病院 画像診断部
2003年卒
日本医学放射線学会放射線診断専門医
医師 久保雅実
JR広島病院
2012年卒
日本医学放射線学会放射線診断専門医
海地:
病棟勤務にあまり魅力を感じなかったこともありますが、放射線診断科は自分のペースで仕事ができることが選んだ理由です。
久保:
学生のころからCTを読むのが好きで、そのまま進んだ感じです。画像を読んでいることが全く苦にならないし、むしろ楽しいです。
海地:
4歳と8ヶ月、2人の子どもがいます。朝、自宅近くの保育園に預けて、17時まで勤務。18時までにお迎えに行っています。
久保:
私も同じように、8時半から17時過ぎまで勤務して、保育園へお迎えに行っています。
海地:
時短勤務にするとフルタイムに戻すのが難しそうだと思ったので、1人目も2人目も育休が明けてすぐにフルタイムで働き始めました。ただ、時短勤務を選ぶこともできるので安心です。
久保:
私は、復帰後1か月は15時まで、2か月目は16時、17時と徐々に身体を慣らしていって今はフルタイムです。上司がとてもいい方で「最初から頑張るとしんどいでしょ」、と言ってくださったので。
自分のペースで働ける放射線診断科は、
子育てと両立しやすい科だと思います。
診療講師 海地陽子
久保:
JR広島病院は病床数が少ないので他科の先生とのコミュニケーションが多いところがあります。他科の先生が相談に来られたり、私も相談に行ったりしています。
放射線科医も私と上司の2名しかいないので、お互いサポートしあいながら仕事をしています。わからないところがあれば、すぐに相談できるし、一緒に調べながらノートをつけて教えあいっこしています(笑)。
海地:
やはり、人数の多さですね。読影をしていて、自分で悩む症例が出たら側にいる人にすぐに相談できること。また、それぞれに得意の分野や専門があるので、その部分を相談できます。
海地:
私は「脳」です。放射線科専門医より上の資格はないので自称ですが(笑)、研究会や学会にも出席し、先生方に認めてもらって「脳」の仕事は私に、という感じになっています。
久保:
夜中1時間おきに起きたり、夜泣きもひどかったので保育園に慣れるまでが大変でした。ただ、風邪をひかない子でJR広島病院には病児保育もあるので病院を休んだことはないんです。その点も、育児と両立しやすいところだと思います。
海地:
とにかく、朝の支度が間に合うかどうか不安でした。お迎えの時間もあるので、読影などの残った仕事は医局の皆で終わらせていく感じで、サポートしてくれています。また、大学病院は人数が多いので、一人抜けても大丈夫という安心感はあります。病棟勤務がないため、お休みも取りやすいですね。
大学病院でも市中病院でも、
働きながら子育てできる
環境が整っています。
医師 久保雅実
海地:
子どもが生まれるまでは、男女の医師で勤務差はなく仕事内容も変わらないです。ただ、一般的に女性のほうが圧倒的に子どもに関わる時間が増えるため、子どもが生まれてからが大変です。患者さんの急変対応などが難しい場合もありますが、大学病院なら他の先生に頼ることもできます。
また画像診断は常に進化する領域です。勉強していないと、診断に遅れをとることになります。読影の合間には専門誌を購読するなど、育児をしながらも知識を深めていくことが大切です。
久保:
放射線診断は毎日新しい発見があり、わからないことが出てくる飽きない分野です。医師の仕事を長く続けていきたい方には、医局のサポートもあり働きやすい科だと思います。