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研究者の声

  • 診療准教授 立神史稔

    診療准教授 立神史稔

    広島大学病院 放射線診断科

    2000年卒

    日本医学放射線学会放射線診断専門医

  • 准教授 本田有紀子

    准教授 本田有紀子

    広島大学病院 放射線診断科

    2001年卒

    日本医学放射線学会放射線診断専門医

  • 准教授 中村優子

    准教授 中村優子

    広島大学病院 放射線診断科

    2003年卒

    日本医学放射線学会放射線診断専門医

  • 診療講師 福本航

    診療講師 福本航

    広島大学病院 放射線診断科

    2009年卒

    日本医学放射線学会放射線診断専門医

    日本IVR学会専門医

研究を始めたきっかけを教えてください。

立神:

最初は、上司から「こういうテーマがあるのでやってみないか」と言われたことがきっかけです。研究がどういうものかわからず、はじめは戸惑いましたし、あまり乗り気ではなかったように記憶しています。かなり苦労しながらも何とか結果が出て、国際学会で発表できたことが励みになりました。

福本:

大学病院という場所は、これまでわからなかったことを明らかにしていくことに意味があると思います。大学院へ進むと決めた当時に、CTによる放射線被ばくの影響について、関心が高まっていたので、それをテーマにして研究を始めました。

中村:

私は、卒業して2年目に放射線診断科の世界でもっとも大きい学会に連れて行っていただいたことがきっかけです。発表している人たちを見て「次は私があの場に立ちたい」と思いました。それから、自分になにができるかを模索しながら研究もどきを我流で始めました。

本田:

日々臨床をしているなかで「このままでは成長がないな」、と思っていたところ粟井教授の勧めがあり卒業10年越えくらいで大学院生になりました。それまで大学院へ行く人は少なかったのですが、粟井教授がその道を作ってくれて研究室へ入りました。

企業との共同研究など、
画像診断の最先端に携わることができます。

診療准教授 立神 史稔

研究の大変さはどこにありますか?

本田:

結果につながらない、99%徒労に終わることが多いです(笑)。

福本:

臨床が終わった午後5時以降や休日に頑張って研究し、論文を書いているんですけど、やってもやっても終わらないです。また、やっと論文を投稿しても、なかなか採択されない。だから、たまに良い結果が出たり、論文が採択されると嬉しいです。

なかなか結果が出ないなかで、やりがいは?

立神:

最終的には、英文雑誌に論文が掲載されることを目指していますが、研究結果が出ても期待していたほど評価されないときもあります。逆に厳しい審査を通して評価されると大きな励みになります。将来的に自分の研究成果が、患者さんにとって負担の少ない検査につながると思うと、特にやりがいを感じます。

中村:

研究はうまくいかないことの方が多いのですが、わからないこと、新しいことに挑戦しているため、簡単に結果が出ないのは当然かと思います。1年がかりで書いた論文が日本放射線学会で評価をいただいたときには、苦労した甲斐があったなと思いました。

「とりあえずやってごらんなさい」と、
背中を押して応援してもらえる科です。

准教授 本田 有紀子

企業とも積極的に共同研究していますね?
※研究概要へ

立神:

いくつかの医療機器メーカーと共同研究を行っています。新しいソフトウェアや技術について定期的にお互いの意見を交換しあい、より良い開発につながっています。特に画像を使った分野に興味がある方は、この研究室をおすすめします。

研究は臨床へフィードバック
できるものであるよう、心がけています。
簡単に結果が出ないこともありますが、
だからこそやりがいがあり、楽しいです。

准教授 中村 優子

研究テーマはどのように決めていますか?

中村:

医者である以上、研究は臨床へフィードバックできるものであるよう、心がけています。臨床に携わることで現在の医療の問題点や限界を把握し、様々な方に相談しながらこれらの問題を解決できるような方法を模索し、研究テーマを決めています。

立神:

レベルの高い学会や研究会に積極的に参加し、世界の研究動向には目を向けるよう努力しています。また、他の診療科の先生方と世間話をしていると、意外なところから研究テーマを思いつくときがあります。臨床の先生方の視点というのはとても参考になります。

本田:

大学によってはほったらかしのとこもあるようですが、この研究室は違います。いろいろと経験を積んできた先生のサポートもあり研究する環境が整っています。
それというのも、粟井教授が研究マインドのある人を集めて創り上げたからだと思います。ひとつの教室に何人も大学院生がいるのは、とても大切なことで、一人に一つのテーマがあって、それが形になればすごい業績ですよね。

自分の研究を世界に発信できる研究室です。
毎年、多数の研究を
国際学会で発表しています。

診療講師 福本 航

この研究室の魅力を教えてください。

福本:

環境がすごくいいです。毎年コンスタントに海外発表をしている研究室はあまりないので、研究したい意志がある方は是非一緒に研究しましょう。

立神:

特定の領域に偏ることなく、多彩な領域の研究が行われています。また研究、診療、教育のいずれに対してもモチベーションの高い医師が多いです。この環境はとても重要だと思います。

本田:

この研究室では、やりたいことをダメだしされることはありません。「これはダメだな」と思うような研究テーマがあったのですが、その後学会にも出させていただき、最終的には形になった。「とりあえず出してごらんなさい」と、背中を押して応援してもらえるのは、ありがたい環境だなと思います。

中村:

大学以外でも研究はできると思いますが、この研究室は圧倒的に環境がいいと思います。粟井教授の力で最新のCT・MRIが揃っていますし、画像工学専門の先生の存在、企業との共同研究講座も設立されており、研究をすすめやすい状況が整っています。また他科の先生も積極的に研究を行っているので、お互いに最新の情報を入手することができ、最前線で研究を行うことができると思います。

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