年代別 : 2019年3月
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学会報告 2019年3月15日
2019年2月25日、私が留学していたオランダのRadboud University Medical Center (UMC) に粟井先生、中村先生、檜垣先生とともに再訪して来ました。
Radboud UMCは、病床数は600床以上を有するオランダ西部の拠点病院の1つです。Radiology部門には放射線科医40人以上、放射線技師70人以上、画質解析者や画像物理士、大学院生などを合わせると総勢数百人以上が在籍しています。
研究会議では『カルシウムファントムや献体を用いた超高精細CTによるカルシウム測定』や『肺気腫スコアの線量や再構成アルゴリズムによる変化』の研究について議論しました。前者の研究では超高精細CTの方が従来のCTと比較してより小さいカルシウムが検出可能となり、正確なカルシウム評価が行えるとの結果でしたが、ファントムでは真値と測定値が少し乖離していることが問題でした。その理由と解決策について、Radboud大学の教授であるProkop先生よりヒントを頂きましたので私にとっては非常に有意義な会議となりました。肺気腫スコアの研究についても新たなデータを頂きましたので、引き続き、解析を進めて行きたいと思います。
また、会議後の病院見学では、Radboud大学のスケールの大きさを再認識しました。設備や人数の多さなど日本とは全く異なる医療環境に驚かされるばかりでした。
今回の再訪は、広島大学とRadboud大学の繋がりをより強化することができ、今後の共同研究等を行う上で、非常に有意義のものになりました。
(福本 航 記)
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学会報告 2019年3月12日
この度、初めてECRに参加させていただきました。広島大学からは粟井教授以下5名で参加しました。
去年のウィーンは極寒だったようですが、今年は日本と変わらないくらいの暖かさで快適でした。
私は中村優子先生のご指導のもと、腹部超高精細CTにおけるDLR(AiCE)の有用性について、日本語セッションで発表をしました。
尊敬する先生方がキヤノンさんと開発されたAiCEについての発表であり、誇らしさと同時に責任感が押しよせてきて、とても緊張してしまいましたが、なんとか終えることができました。
学会以外では、ベルヴェデーレ宮殿や王宮に行ったり、音楽鑑賞をしたり、ザッハトルテを食べたり・・・と非日常的な体験をでき、忘れられない思い出になりました。
またECRに参加できるように精進したいです。(宇都宮小渚 記)